炭素税という考え方
建築物のCO2排出量に応じた課税を考える。建築完成までのCO2発生量と固定量を、税制へ反映する仕組みを考えます。 ...詳しく読む
今後の増税を避けられない現実を踏まえ、格差を広げすぎない制度づくりと、社会を維持していくための税制を考える。
便利な都市。増え続ける医療費。地方から消えていく学校や店。大きなエネルギーを使う暮らしと、広がり続けるCO2。
税は、ただ集めるだけで終わらせるものではありません。CO2を減らす、省エネを進める、健康を維持する。そうした行動に人が自然と向かうよう、負担と還元の設計を変えていくことができます。
このテーマで扱う格差は、都市と地方の差だけではありません。所得の差、医療費の重さ、電気や資源を多く使う暮らし、建築物や産業が出すCO2まで含めて、日本全体のバランスを見ていきます。
差が広がりすぎると、努力の差ではなく、住む場所、所得、健康状態、エネルギーの使い方によって、暮らしの選択肢そのものが変わってしまいます。そうなる前に、税と制度で流れを整える必要があります。
これからの日本では、医療、エネルギー、防災、子育て、地方維持などに必要なお金が増えていきます。必要な負担をお願いする場面があるなら、その負担は社会の方向を変える仕組みにしなければなりません。
CO2を多く出す建築物には、排出量に応じた負担を求める。CO2を抑える設計、省エネ改修、健康づくりには、税制で報いる。税を取るだけで終わらせず、社会の負担を減らす行動へつなげることが大切です。
制度だけでは社会は変わりません。ペロブスカイト太陽電池、高効率空調、省エネ建築など、CO2削減につながる技術を国内で使い、成果を数字で示し、官民で世界へ発信する必要があります。
温暖化対策を、我慢や負担だけの話にしない。日本の社会システムを更新しながら、技術と制度を一体で世界へ広げていく。その入口として、このテーマを考えます。