テーマ4-1
自動車とトラックの段階的脱石油
EV、太陽電池、物流設計を組み合わせ、燃料使用を下げる。石油削減を考えるとき、自動車とトラックは避けて通れません。ただし、すべてを一気にEVへ置き換えるだけでは、走行距離、充電、車体価格、物流、電力供給の問題が残ります。乗用車だけでなく、トラックや配送網まで含めて、現実的に燃料使用を下げる道筋を考えます。
乗用車は、EV化と太陽電池で変わる
乗用車は、比較的EV化しやすい分野です。特に日常の買い物、通勤、送迎、短距離移動が中心の車であれば、外部充電と家庭用電力、将来的には車体や屋根への太陽電池搭載を組み合わせることで、ガソリン使用量を大きく下げられる可能性があります。
ただし、すべての地域で同じように進める必要はありません。都市部、郊外、地方、寒冷地、山間部では条件が違います。地域ごとに、充電設備、走行距離、電力供給を見ながら進めることが現実的です。
トラックは、用途別に分ける
トラックは、乗用車よりも難しい分野です。大型車ほどバッテリーが重くなり、積載量、航続距離、充電時間に影響します。だから、長距離大型トラックをすべて一気にEV化する発想には無理があります。
一方で、短距離配送、地域内配送、倉庫間の定期便、都市部のラストワンマイル配送は、電動化しやすい領域です。まずは走行距離が読みやすく、充電拠点を設定しやすい分野から進めるべきです。
物流設計そのものを見直す
燃料使用量を減らすには、車両の技術だけでなく、物流の設計も重要です。空荷で走る距離を減らす、共同配送を増やす、幹線輸送と地域配送を分ける、鉄道や船舶との組み合わせを考える。こうした工夫は、車を置き換える前から燃料使用量を下げます。
配送の便利さは、現代の暮らしに欠かせません。だからこそ、便利さを壊すのではなく、裏側の移動距離と燃料使用量を減らす設計が必要です。