調査コラム
発電しながら走る自動車は実現するか
ペロブスカイト×電気自動車は、石油を減らす次の一手になるか。
電気自動車は、蓄電池にためた電気で走ります。では、車体でも発電できるようになれば、移動の考え方は変わるのでしょうか。
ペロブスカイト太陽電池は、軽さと柔軟性を活かせる可能性があります。もし車体の屋根や曲面に載せられ、走行中や駐車中に補助的に発電できるなら、EVの充電負担を少し軽くし、石油使用を減らす次の選択肢になるかもしれません。
確認すべき数字
ここで重要なのは、夢を語ることではありません。自動車の平均使用年数と、ペロブスカイト太陽電池の耐用年数が合うか。車体に載せた場合の発電量はどれくらいか。振動、熱、雨、洗車、事故、交換費用に耐えられるか。これらを確認しなければ、発電しながら走る自動車は提案になりません。
自動車検査登録情報協会の資料では、2025年3月末時点の乗用車の平均使用年数は13.35年です。車体に使う太陽電池も、それに近い年数で性能を保てるかが大きな論点になります。
石油テーマとの接続
この話は、石油依存からの段階的転換ともつながります。ガソリン車を一気にすべて置き換えるのではなく、EV化、車体発電、蓄電、充電インフラを組み合わせる。発電しながら走る自動車が成立するなら、石油使用を下げる現実的な道筋の一つになります。
参考:自動車検査登録情報協会は、2025年3月末時点の乗用車の平均使用年数を13.35年と公表しています。