コラム

令和式防災訓練

通信障害やスマホ不通を前提に、現代社会の弱点を体感しながら学ぶ防災訓練の必要性を提起するコラムです。

いまの防災訓練は、現代の生活実態に追いついているか

現代の生活は、以前よりはるかに通信に依存しています。連絡、決済、地図、買い物、予約、仕事、学校、行政手続き。スマホや通信が止まるだけで、日常は想像以上に崩れます。

ところが、防災訓練では「通信が消えた状態の不便さ」を本気で体験する機会があまりありません。

通信が消えた日、何が起きるのかを体験で知る

半日だけスマホを見ない、地図アプリを使わない、電子決済を封印する。そうした体験をすると、どこで困るのかがすぐに見えてきます。

この体験は、「どこが弱点なのか」「何を備えればよいのか」を自分の生活に引き寄せて考えるためです。

子どもにも大人にも効く、新しい生活教育になる

地図を読む力、集合場所を決める習慣、紙の連絡先の管理、現金の用意、家族内の役割確認。こうしたものは、通信が当たり前の時代ほど後回しにされがちです。

学校教育にも向いています。単なる避難ではなく、社会の仕組みにどれだけ依存しているかを学べるからです。

便利さを否定せず、依存の深さだけは知っておく

スマホや通信は生活の一部ですが、使えなくなった時に何もできない状態は危うい。便利な社会ほど、止まった時の脆さを自覚しておく必要があります。

防災とは、未来のための生活訓練でもあります。

まとめ

このページで扱った内容は、理想論を飾るためのものではありません。いま見えている負担やゆがみを、そのまま次の世代へ渡さないための整理です。大きな制度改革には時間がかかりますが、問題を問題として言葉にし、順番をつけて考えることは、今日からでも始められます。

みらい社会創造ラボは、ひとつの答えを押しつけるのではなく、生活の実感から出発し、制度・地域・文化・教育のつながりを見える形にしていきます。